ようは頑張ろうって話

幻想回帰のアリュージョニストの作者の最近さん、話がおもしろい、すごい量の設定をうまく整理して小出しにする技術がすごいっていうのもあるけれども、もっとすごいって思うのは手が早い、文章を書く速度。twitterなどから拝見してるに、そんなに暇ではない仕事(おそらく9時〜9時くらい)をされていて、(土日は休みっぽいけれども)ほぼ毎日3万文字近い更新をしているというのがもうなんか理解できない。9時9時で仕事をしていて、まあ一人暮らしで対人間で労力をまったく使わなくて大丈夫だとしても、それでも通勤食事を除いたら自由になる時間はジャスト10時間くらい、睡眠時間を6時間取ったとして(自分とかは8時間寝ないと駄目だし4時間で済む人もいるけれども)4時間。つまり4時間でおよそ3万文字を書いてるっていうのが、もう。タイピングソフトで打ち込むのと同じような速度で打ち込んで文章を書いているということだけれども、つまり、ほとんど脳内で全部の構成を出力してるっていうことか。しかも設定が多い、色んな登場人物の名前や設定を“参照”(おそらく別に最初に設定とかを考えてメモっている紙があるとおもうんだが)しながら、ということで、なんていうかどんな機能を使ってるのか全く分からない。しかも今のところそんなに破綻してないように思える。(前後を考えたら前だしした方が良かったとか、読む順番を考えたらエピソードの順序を変えた方がとかはあるけれども、まあ、それはライブ性だ)しかも、見直すと伏線がちゃんと伏線として機能している。逆にこの速度で出力してるから、脳内で迷い(これつまんないんじゃないか出すのやめようかじゃあこのここまでの展開どうしよう)とかが無いのかもしれないけれども。それにしても、そういうのを全部ほっておいたとしても一日3万文字はおかしい。ロスとか考えて、一時間1万文字をかける速度を4時間キープするっていうのがもうよくわからない。一時間1万の速度って、短距離選手の速度で、その速度で4時間キープとか出来ない。もうほとんどずっと文字を撃ち続けてるってことだし。
そんな感じの人は漫画家にもいて、キヅキアキラさんが毎月200ページくらいをしかもほぼおひとりでかかれているということで、すごい。ガチで描き込んだらプロでも一人1日1ページが限界記入速度で、しかし締め切り前速度では一日10ページまで上がる。不思議。不思議だけどそういうもので、つまりネームとか含めて、常に締切一日前のテンションで30日を過ごしているんですよキヅキ先生は。ヤバい。一人ワタミ。やっぱりそういうのをしているとドンドン漫画もうまくなるし、絵もうまくなるし、鍛えてサバイブできたらその分実力も上がる。継続と物量は力なり。
爪の垢を煎じて飲みたい。自分も頑張らないといけないけれども家族が出来ると、そういうのにパースを固定してそれのみをすることが出来なくなってなんていうかしんどいのもあるけど頑張らないと。それも仕事だ。